【UCSB】いろいろと非合理的なカリフォルニア大学
こんにちは、しんのすけです。
最近はひたすら就活をしてます。学びがあって楽しいです。
さて、
久々の投稿ですが、今回は、2018年ライター陣の最後のノルマ記事でもある留学の振り返り記事を!
(強調しましたが、他のライター陣の記事も楽しみにしてます。(脅迫))
そんで、今まで良いところばかり書いてきたので、たまには悪いところもと、
僕の留学先のUCSBのちょっと微妙なところについて書きます!
(いいところは他の記事で!)
※全て僕の個人的意見なので、皆さんはちゃんと自分で調べて判断してくださいね。
もくじ(*クリックでジャンプ)
1.授業に関する微妙なところ
まずは授業に関するちょっと疑問な点を4つ紹介します!
1-①.教科書そんなにいります?
まず一つ目は、教科書が高い&多いこと!
僕が履修していたClassicのGreek Mythology(古典の学部の古代ギリシャ神話)が極端な例なので、そちらを紹介。
UCSBはクォーター制なので、10週の授業から成る学期が、年に3回あります!
なので、そもそも教科書を買う頻度自体、日本と比較して1.5倍あるわけです。
そんな中、Greek Mythologyは、なんと教科書が7冊!!
しかも、一冊100$とかするので、1つの授業で700$近く持って行かれる計算になります。
高ぇぇ!!
てかこれ持って大学行くの面倒すぎぃ
重すぎてスケボ乗れません
しかも、もちろん、全Chapter読むわけではない
一応カウンターの意見兼対策をご紹介
- 古典の授業だから教科書多いのは仕方ない
- レンタルすれば少し安く済む
- 中古買えば少し安く済む
- Kindle版はちょい安かったりするし何より持ち運び楽
- 最悪、買わずに毎週コピーもできなくはない
必要なChapterのPDF版だけ送ってくれればいいのにな、とか思っちゃいますね。
1-②.iClickerなる時代錯誤なやつ
UCSBに限らず、アメリカの大学では、iClickerという投票デバイスを使うことがあります!
こちらは、5択程度の問題を教員が出題し、学生がリモートで回答するためのデバイスです!
小テストや、出席点代わりに使われます!
ん?要らなくね??
スマホアプリでも使っとけよ!!
(阪大の某監査論の授業ではMentimeterを使ってますよね)
なんとこのiClicker、新品で買うと60$もするという化け物プライス。
1年しか使わない交換留学生には痛い出費です。
中古で買ったり、先輩から貰ったりしましょう。。
1-③.Blue Bookとかいうただの青色の本
さて、先ほどのiClickerは小テストやクイズ用でしたが、こちらのBlue Bookは、試験用です!
要するに、中間試験や期末試験用の解答用紙です!
こちらなんと、試験の度に、学生みんながそれぞれ事前に買って持って来なければいけません
ええっ
めんど。
なんだか非効率に思ってしまいます。
値段は高くないのですが、
何百人といる学生が、事前に購入して持って行くより
教員かTA数人が、ぺらっぺらの解答用紙を用紙して来る方が、全体の時間コストを考慮したら効率的な気がしちゃいます
忘れて来る学生、多発してますしね。
ちなみにBlue Bookの中身は本当に普通のノートです。
1-④.マークシート毎回買わなきゃいけないんですか
Blue Book同様に、選択式の試験のときには、自分で事前にマークシート(Scantron)を買って持って行く必要があります。
こちらも、マークシートの形式を間違えて買って来る学生が毎回いますし、何とも面倒。
紙もったいないなとかいう意見もありますよね。答案用紙と一緒でええやんっていう・
あれ?iClickerってやつを60$で買ったんですけど?とか言っちゃいけません。
2.お金に関する微妙なところ
二つ目は、授業料に関してのお話です。
交換留学生はあまり関係ないですが、授業料がとても高額です。
授業料は、カリフォルニア州の学生<アメリカ合衆国の学生<海外の学生 という順に上がります。
なので、日本人の正規留学生なんかが払う授業料は莫大で、一年間で60000$以上もします
なぜこんなに高額なんでしょうね?
理由は単純で、大学の収入が小さく、支出が大きいからです。
2-①.大学収入が小さい?
阪大は、①国から出てるお金、②付属病院収入、③寄付金の額がそれぞれとても大きく、
全体の収入の3割ずつを占めます。
それに対し、UCSBは、①と③に当たるものが小さいのです。
特に、①州から出てるお金は、カリフォルニア州の財政状況に大きく依存します。
カリフォルニア州が財政難のときには、カリフォルニア大学も財政難になり、仕方なく授業料を上げるんですね。
(だから近年のカリフォルニア大学にはRich Chineseばかりいるんです。)
2-②.大学支出が大きい?
まあ、州の財政難は如何ともしがたいところですが、
支出のほうは、Controllableな気がしますよね。
UCSBと阪大の支出状況を比較してみましょう。
(UC 2018 Financial Report と2017年度大阪大学財務諸表より作成)
ええ。そうなんです。
UCSBの支出を大きくしているファクター2つは、①人件費と②一般管理費です。
①人件費に関しては、教職員数が多い!
なぜか。
学科が多すぎる!!
UCSBは、阪大の3.6倍の学科数を誇ります。そりゃ人件費かかるわって感じですよね。
これに関しては、3.制度に関する微妙なところでまたお話します。
②一般管理費に関しても、単純です。
キャンパスでかすぎぃ!!!
学生数そんなに変わらないのに、阪大の豊中キャンパスの10倍の敷地面積があります。
そんで、そのバカみたいに広大なキャンパスの大部分にまぁ綺麗に芝生を敷いてます。
(ちなみにカリフォルニアは水不足が深刻です)
そりゃ金かかりますわ!草!
3.制度に関する微妙なところ
最後にさらっと制度について触れます。
これは、一長一短ある話だと思います。
3-①.単位数の上限が低い
交換留学生には関係ないですが、
「この単位数取ったら強制的に退学」という単位数上限がUCSBにもあります。
問題はこの上限が低いこと!
感覚的には、プラス1年分単位を取ると退学になるような上限数です。
なので、途中でMajorを変える人や、コミカレで優秀にも単位取りまくった人は、
後半、できるだけ単位を取らないようにする戦いになります。
単位足りないと卒業できないので、もちろん下限もあります。
だから、単位数の管理が非常に難しい。
もうちょい余裕持たせた上限値でもええんちゃう?って思いますが、
- 学生に危機感を維持させるためとか、
- 学生数が多くなりすぎると処理できないからとか、(UCSBはキャンパス広い割には教室少ないんです。)
の問題があるそうです。
3-②.授業がない&取れない
先にも述べましたが、UCSBは、学科数が多い。
その分、一つの学科当たりの授業数は少ない。
そのため、取れる授業の選択肢がかなり少なくなってしまいます。
ついでに、交換留学生には、Prerequisite Clearanceの関係で履修できない授業が少なからずあり、余計に履修できる授業が少なくなります。
(このPrerequisite Clearance、本当に面倒。一度成績証明書提出したら登録してくれればいいのに、毎学期毎授業で提出しなきゃいけない。面倒。)
履修登録は、早い者勝ちスタイルなので、激戦も激戦です。
学科数削って、授業数増やして欲しいなあとか思います。
対策としては、Cross-Campus Enrollmentとかありますが、まだまだ選択肢少なすぎます。
経済の授業を例にとると、一個しかないです。
さて、さんざんネガキャンしてみましたが、総合的に見ればUCSBは素敵な大学だと心から思います。
いいところもたくさんあります。以下参照。
大事なのは、良いところも悪いところも両面みることだと個人的には思います。
慎重な留学先選びを!
しんのすけでした。
しんのすけ