学部生が国連で働ける「国連ユースボランティア」って?【活動内容・現地生活編】

こんにちは(^^)/
経済学部4回生のみずきです!

現在ザンビアで国連ユースボランティアとして国連広報センター(UN Information Centre、UNIC)で活動して約3か月経ちました。
前回は選考について書きましたが、今回は実際私がどんな活動、生活をしているか紹介したいと思います

*活動内容は国やポストによって全く違うのでご注意を!

 

1. 日々の業務

UNICルサカオフィスでは、ザンビア国内の国連機関全ての広報を担当しています。なので、私はUNICEF、UNDP、UNHCR・・・など様々な機関のイベントの共同企画や、デザイン、Newsletterの作成、写真撮影などしています。

各機関のイベントや会議に参加できるので、他機関の国連職員とも親しくなれるのはUNICの魅力だなと思います。何よりイベントは結構楽しいです。

また、毎朝の業務として、国内の新聞を5種類ほど読み、国連や、国連が取り組む問題(気候変動や貧困、教育など)をピックアップして要約し、それをUN Communication Group (UNCG)に提出しています。

 

夜のイベントがない限り、基本月曜から木曜は8時-16時で1時間のランチタイム。

金曜はHAPPY FRIDAYシステムで13時までです。

(他国、他機関に所属している同期の国連ユースボランティアたちは、リサーチがメインの業務だったり、20時までオフィスにいる子いたり、様々!)

ちなみにルサカオフィスにはUNカフェがあり、ランチはいつもここで職員たちと食べています。

UNカフェランチ

 

2. 日々の生活

国連ボランティアの場合、住む場所は大体現地に来てから探すことになります。

オフィスによっては完全に自力で探さなければいけなかったり、UNV担当者が手伝ってくれたり色々です。

私の場合、業務開始一日目にUNV担当ボスが、UNFPAの女性インターナショナルスタッフをいきなり呼んで、「あなた、今日からMizukiと一緒に住みなさい。家賃割り勘できるし仲良くなれるし最高でしょ?決まり!」と30秒で家が決まりました(笑)

 

週末は遠出したり、UNICEF、UNDP、UNHCRなど他機関のスタッフたちとご飯を食べに行ったり、ホームパーティーに呼んでもらったりと楽しく過ごしています。

当たり前ですが、会う人みんな年上です。そしてインターナショナルスタッフのこれまでの経験はすごい。みんな途上国経験が長く、国連に入るまで色んな機関で働いていてそういう話を学部生のうちにたくさん聞けるのもUNYVのいいところだと思います。

また、国連のイベント(UN ALL African Games)がきっかけで、現地のバドミントンクラブチーム(なんと現役オリンピック選手たちがいる!)に入れてもらい、日曜は元オリンピック選手のコーチにしごいてもらっています(笑)

UN All African Games; アフリカ国連職員運動会 
とてつもなく楽しかったです

3. 自分の存在意義のなさ

UNYV派遣前研修でも言われたのですが、UNYVで派遣された学生達はほぼ100%、何かしら落ち込む時期や苦労する時期を経験するそうです(笑)。

私は最初の一週間日本帰りた過ぎて週末帰国してる夢まで見ました(笑)

UNYVは学部生なので、ある意味仕方ないかなとも思うんですが、自分の存在意義の無さに失望します。

 

自分がいなくても回っていた職場に自分が来て、まあ決められた業務はやって貢献してるのはしてるけど確実に自分じゃなくてもできる。なんなら、英語+現地語も話せる現地の人の方が絶対私より役に立つはず・・。というか失業率20%を超えるルサカで日本人の私が一つの職奪ってしまってごめんなさい、という気持ち・・。

もっと勉強して経験積んで高い専門性もたないと私って本当に無価値だなと強く実感しています。

ここで学べることを最大限生かして将来貢献しないとなあ・・

 

4.国連の中にいると国連の「理想化」がなくなる

国連って、少なくともみんな差別やジェンダー、環境問題の意識が高くて、問題を少しでも良くしたい、と思っている人たちが集まってると思っていたんです。が、それはちょっと違ったかなと最近思っています。人種問題やジェンダー問題は、国連内部でも認識向上のためまだまだ改善すべき点があると思いますし、国連と政府協働の気候変動がテーマのイベントでは、涼しい屋内会場でペットボトルの水とそれを飲む用のコップがテーブルに1人ずつ用意されていて、違和感を感じることもありました。まあ国連は大きい組織なので色んな人がいるのは当たり前で、ローカルと本部でもまた全然違うんだろうな、とも思います。

 

また、オフィスの環境や上司の人柄によって業務のやりやすさがかなり違います。幸い私の上司たちは本当にすてきな人たちで恵まれた環境なんですが、他の同期や、他の機関の知り合いからは苦労している話を聞くこともあります。

他には、国連内の噂話の回るスピードがすごくて驚きました。他機関のあの人がこういうことして○○になった、という話は3日以内にみんな知ってるみたいな感じです(笑)ちょっと怖い(笑)

国連デーのイベント

 

5.交換留学VS.国連ユースボランティア

私は結構迷いました。というも合格を貰っていた学部交換留学先のロンドン大学SOASは、私が勉強したいことがどんぴしゃに専門の大学だったので。

また、国連ユースボランティアの応募者少ない理由として、3回生で1年間の交換留学に行く子が多いからかなとも思います。(*選考期間が3月から6月のため、1年留学してる子は応募できない

なので、私がもし大学1回生に戻って計画を立てるならば、

1回生と2回生の前期:単位超がんばる&広報活動や海外ボランティア

2回生の9月から3回生の6月:SOAS交換留学

→3回生後期と4回生前期:単位超がんばる&就活&広報活動や海外ボランティア

4回生後期:国連ユースボランティア

が理想だなあと思います。(留学も国連ユースボランティアも行けるなら卒業伸ばすのも現実的)

ただUNYVの選考に交換留学はあまり関係ないと思います。選考に何が有利かは前編記事参照してください)

ちなみに私が留学をやめて国連ユースボランティアを選んだ理由は、

  • 10か月学部交換留学しただけで十分な専門性もてない。
  • 勉強はマスターで海外大学院いけばいい。
  • UNYVは阪大学部生である今しか経験できない。
  • UNはこの先インターンやボランティアで一般応募しても受かる気がしない。という理由です。

また、UNYV経験していたら海外大学院の合格可能性も高くなるかなとも思いました。

 

6.まとめ

楽しいことあり、辛いことあり、なUNYV生活です。でも、国連や国連が取り扱う内容に少しでも関心ある人は本当におすすめします。

将来国連で働きたいって本当に思ったらこの経験は必ず生きますし、何より国連機関の現在進行形のプロジェクトを担当したり、他機関の話もリアルタイムで聞いたりすることができます

 

どんなプロジェクトをどこの機関をパートナーにして行っているか、またドナー資金の問題など、いろんな情報が知れるのはすごくおもしろくていいなと思っています。

また学部生のうちに国連の内情を知れると、下手に勝手な理想像描いて突き進んじゃうことはなくなるんじゃないでしょうか。

いまの国連に何が足りなくって、いまのザンビア(現地)に何が足りなくって、これからどんな勉強と仕事をすればこの状況に対して自分の存在価値を少しは上げられるんだろって残りUNYV頭の片隅で考えながら、いまの自分にできる限りの貢献をしたいと思います!

 

 

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